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設立趣旨

  • Last Modified: 2009年5月 3日 20:13

●設立趣旨書

■私たちの問題意識

 私たちの暮らす社会は、否応のない変化の中にあります。インターネットやメディアによって世界が身近なものになり、経済活動をはじめとして世界の人びとと緊密な関係になりました。しかし、また一方で、厳しい社会環境のなかにある私たちは日常の足下の課題に取り組むことにも日々懸命です。私たちの暮らす社会はどう変化していくのか?私たちはどのように社会を創っていけばいいのでしょうか?

 その答えの一つは「地域」だと考えます。

 いま、地域社会がその基礎力を減退させています。そして、地方自治の成長が 妨げられています。地域社会を基盤とした、産業、文化、教育、自治意識のすべてにおいて、静か に、あるいは確かに、危機は孕まれ、現れています。

 しかしまたこれらの危機を敏感に感じ取り、自ずから活動を始めた数々の主体 も各地域で芽生えました。地域の課題を認識し、自らと、地域の多様な主体をつなぎ、活かそうと模索
する市民。地域産業の新たな形を追求する個人と企業。市民のコミュニケーションを促進 しようと奮闘する公務員や地方自治体。

 こうした人々が協力していくことにより、それぞれの地域で「まち」をつくり なおしていこうとする動きが、本来の主権者である市民の手によって始められ ているのです。

■ツール

 地域の再生のため、手書きのビラに始まって、簡易な印刷物、ウェブ、メール、電子会議室、コミュニティFMなどの小さな地域メディアの果たす役割の重要性が、改めて認識されてきています。ひとつの契機は阪神淡路大震災でした。小さなパーソナルメディアが、地域での気付きと発信、そして意見の交流とコミュニケーションを可能にしたのです。この双方向的なコミュニケーション手段としてのメディアは、市民生活へ急速に浸透し、これらを活用した、まちづくりをはじめとする多様な対象への、市民のコミュニケーションを増大させはじめています。

■設立に向けて ?いま「地域メディア」とは?

 「地域」とは、行政機関としての地方自治体の取組により実現されるものではありません。地域の多様な主体が、情報を確保しつつ、積極的に発言しあい、自らの力で地域を見直し、コミュニティを創り、築きなおしていくことにより、「市民自治」が確立されてくるのです。私たちは、こうしたコミュニケートを可能にし、力づけるための「地域メディア」のありかたを共に考えていきたいと考えています。地域内で、或いは地域間を結び、市民のコミュニケーションを促進するメディアは、地域の再生に必ず役に立つ、と私たちは考えています。

 私たちは、個々に始まった先駆的活動が必ずや大きな流れになることを思い、それぞれに奮闘する主体間の交流と相互作用の促進を支援していきます。

 こうした目的のため、私たちは「地域メディア研究会」を設立します。

2004年3月23日(火)16:30 於 東京大学大学院情報学環 2階教室

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